インスタント作品⑥「mポテト」


庭でポテトを食べていた。
むしゃむしゃと食べていたら、指からするりとポテトが1本落ちてしまった。
手に取り食べようと思ったが、やめて放り投げた。
「天からの恵みだ……。」
むしゃむしゃ食べた。
炭酸飲料で流し無心で食べていた。
一緒に買っていたソースをつけて食べていた。
ふと投げたポテトに目を移すとアリが無数にいた。
どこにいたのか不思議に思うほど、ポテト中に張り付いて動いていた。
小さい体が右往左往歩き回り、次々とアリが列をなしてポテトに向かっていた。
自分にとっては、たった1本でもアリにとっては恵みになるのだろう。
せっせと巣に持ち帰る姿を想像した。
生物にとって、食べ物は欠かさない。
なんとか財布から捻出して、買ったポテトだったが、無事食い繋いだ。
お互い今日の食べ物は、手に入れた?
なんだか、いい気分なのか分からないがほっとした。
ついで、明日の不安が風と共によぎっていた。

2026年4月28日 牛島好英(jimayosh)