インスタント作品⑯「祖父の手伝い」


祖父に、じゃがいも掘りを手伝ってほしいと言われたので、一緒に畑へと向かった。
祖父は、もうお年なので掘る作業は自分だった。
盛り上がった部分にクワを横から入れて掘り起こすのだが、難しい。
立派なじゃがいもがなっており、楽しいのだが、クワの爪に刺さって台無しになる。
それでも、祖父は怒らず、にこやかに掘り起こされたじゃがいもをコンテナに入れていった。
なんとか、全部掘り起こした。
後は、コンテナに入れるだけで一緒に入れていった。
じゃがいもは、色々な形があり楽しかった。
よくスーパーで買うキレイでまんまるとしたものは今のところなかった。
次々と手に取っていった。
楕円形をして小判の形に見えたり、なんだか生物の顔の形に見えたり、よく見るとタコ。
タコの形に見えたりと面白味があった。
両手で次々と入れていく。
祖父も次々と入れていく。
すると、スーパーで買うようなキレイでまんまるとしたじゃがいもがあった。
これは、うまくできていると思い祖父にきれいなものがあったと言って手渡した。
すると、にこやかな祖父が急に真顔になりワシはエースになりたかったと言ってピッチングフォームをしだし畑の東に流れている川をめがけて投げ込んだ!
自分は……。
心配になった。

2026年6月21日 牛島好英(jimayosh)