岩をどけてみるとダンゴムシがいる。
穴に沿ってちょこちょこと歩き動きが緩やかだ。
そっと右手の指先で持って左の手のひらに移すと丸まった。
自分の身を守ろうと丸まるのだが、自分にとってはビーズみたいで可愛らしい。
これは、ダンゴムシの目線でどれくらい役に立つのだろうか。
カエルは天敵らしいのだが、丸まられると食べれなくなるのか、物理的に有効だとしても丸呑みされたらおしまいなのではないだろうか。
自分は、口に放り込めるのでぱくっとしたら何やら鉄臭くて吐き出してしまった。
「危ないのでやめた方がいい」
近くで見たら、グロテスクだ。
そっと穴に返した。
カエルもよく食べられるんだなと思った。
カエルもグロテスクだ。
グロテスクな連中から身を守らないといけない。
逃げる。
ただ、逃げる。
気づかれなければ逃げているのではなく移動しているだけだ。
ダンゴムシはいまだに可愛らしく丸まっている。
2026年5月31日 牛島好英(jimayosh)