椅子に腰かけているとき、どこからともなくハエが飛来してきて、私の頭上を回った。
音を立てて、忙しく回っておりうるさかった。
手で払い除けても、何かに執着しているのか、同じところを飛んでいる。
私は、少し時間があったので観察することにした。
これがまた、よく飛んでおり、よく回っている。
ブンブンと動き何かの形に見えた。
それが8の字であったりアルファベットのxであったりした。
蚊取り線香にも見えてしまった。
真上に上がっては急降下してまるでジェットコースターみたいだった。
「ジェットコースター……。」
「そういえば、随分と遊園地には行っていないな。」
子供時代行くとなっては、はしゃいで遊んだものだった。
楽しいという言葉だけが思い出された。
帰りの車では、くたびれて眠った。
よく遊んだものだった。
時が経つにつれて行かなくなった。
とりつかれているようにブンブンとはしゃいでいることもなくなった。
今度行ってみようかと考えた。
昔楽しく遊んだ遊園地は、今もなお開園されている。
だけど、ひとりでは行けそうになく、また今度にすることにした。
一緒に行ける人が見つかればいいが……。
2026年5月30日 牛島好英(jimayosh)