インスタント作品⑱「雨の中の煙草」


雨が降っているので、私は少しうれしく思う。
小雨だから尚更うれしく思った。
風もちょうど良くまたうれしい。
私は、煙草を吸うのでうれしく思う。
雨の日の煙草は、美味しい。
味のみならず雰囲気も良いと感じるからである。
庭で吸う。
いつも吸っている場所だけど今日は違う、雨が降っているから。
雨の中の煙草は美味しい。
煙草の葉が湿度により、風味がよくなるのか。
ちょうど良い雨音で耳も心地よい、風も心地よい、いい風だ。
少し寒いが、それが良いのである。
今日の煙草は、美味しい。
煙草を手に取りくわえた。
風で消えないように、火の出るところを左手で隠しながらつけた。
よくついたので吸ってはすぐに吐いた。
中指と薬指の第一関節にはさみ吸う。
ベストポジションだ。
親指ではじき、灰を落とす。
ゆっくりと感じた。
効能を感じた。
美味しいから吸っている。
不味いものであるなら、吸わない。
初めて吸ったときに、よく感じた。
この幸運な一撃は、良く仕方ないので二本目に火をつけようとした。
そして、コーヒーも飲みたい!